HOME >  一般婦人科診療

一般婦人科診療

生理痛

生理痛が生理の1~2日目くらいでおさまる方や痛み止めを少し飲むくらいであれば、あまり心配する必要はありません。ただ、痛みが強すぎる、20歳を過ぎてから年々ひどくなっている、今までなかったのに急に出てきた、生理の量が異常に多いなどの場合、子宮筋腫や子宮内膜症なども考えられます。特にいずれ妊娠をお考えの方は将来的に不妊症につながらないよう、一度受診されることをおすすめします。

生理不順

正常な月経周期は25日から38日の間で、ずれが6日以内となっています。
ストレスやホルモンのアンバランスによって不順となることがあります。いつもと違うなと思うことが続いたら一度受診なさってください。特にこれから妊娠をご予定の方は生理不順の原因を詳しく調べたほうがよいでしょう。

不正出血

排卵出血である場合も多いですが、がんによる出血か、ホルモンのアンバランスによる出血かなどを、見極めていく必要があります。

おりもの・かゆみ

いつもと色や量、匂いが違う場合、かゆみを伴う場合は感染症や炎症の可能性があります。一度受診されることをおすすめします。

性感染症(STD)

性感染症には多くの種類があります。おりものの変化や下腹部の違和感や痛み、外陰部のかゆみや痛みなど、病気によって症状も様々です。淋菌やクラミジアなどは症状が乏しいにもかかわらず、適切な治療を怠ると不妊症の原因になります。普段から感染には気をつけ、少しでも気になることがあれば放置せず早めに検査を受けることが大切です。

子宮筋腫

要注意なのは…
・子宮の中にできる「粘膜下筋腫」
・子宮の筋層内にできる「筋層内筋腫」

どんな病気?

子宮の中がでこぼこに
子宮にこぶのようなものができる病気です。 子宮の筋肉の層の中で大きくなる「筋層内筋腫」、子宮の筋肉の層の外側にできる「漿膜下(しょうまくか)筋腫」、子宮の内部をおおう粘膜の近くにできる「粘膜下筋腫」の3種類があり、妊娠に影響があるのは「大きい筋層内筋腫」と「粘膜下筋腫」。どちらも、子宮内膜にでこぼこができ、受精卵の着床を妨げる可能性があります。 最も多い症状は生理の量がふえること。月経困難症や下腹部痛、便秘、腰痛などの症状が出ることもあります。

妊娠できるようにするには?

大きな筋腫は手術でとり除きます
妊娠への影響が少ないと思われる場合はそのまま自然妊娠を試みますが、粘膜下筋腫や筋層内筋腫で直径1.5〜2cm以上だったり、出血が多い場合は、腹腔鏡(ふくくうきょう)や子宮鏡下手術でとり除きます。手術後、3ヶ月〜半年ほどは妊娠しないようにします。

子宮内膜症

どんな病気?

子宮内膜が子宮以外の部位に発生する
卵巣や卵管などで子宮内膜が増殖する病気。卵巣で子宮内膜が増殖して古い血液がたまる「チョコレート嚢腫(のうしゅ)」も子宮内膜症の一つです。子宮内膜のように月経血とともに流れ出ていくことがないため、卵管や卵巣が癒着して排卵や受精卵が運ばれるのを妨げたり、腹腔内の環境が悪くなって妊娠に影響します。生理痛が強い場合は子宮内膜症の可能性があり、ほかに「排便痛」や「性交痛」もある場合は、さらに可能性が高くなります。

妊娠できるようにするには?

手術で癒着部をはがしたり、病巣のみをとり除きます
子宮内膜症の原因は、月経血が逆流することなどです。ホルモン剤による治療がありますが、治療中は妊娠できません。そのため、妊娠を希望する場合は排卵や受精を妨げている癒着部分をはがす手術を行ないます。ただし、再度癒着する可能性もあるので、手術後は早めに不妊治療を行なうようにしましょう。

チョコレート嚢腫の場合は5〜6cmを目安に手術
直径5〜6cm以上の大きさであれば、手術で病巣を取り除くことをすすめます。万一卵巣を全部摘出することになっても、もう片方の卵巣が残っていれば妊娠は可能です。不妊治療にくわしいクリニックや施設で手術してもらうと安心です。

卵巣嚢腫

要注意なのは…
・数cm以上で茎捻転(けいねんてん)を起こしやすいもの
・悪性になる可能性のあるもの

どんな病気?

卵巣に液体がたまったり、こぶのようにかたくなる
卵巣にできる腫瘍(しゅよう)の一種で、髪の毛や脂肪などがたまる「皮様嚢腫(ひようのうしゅ)」、透明な液体がたまる「漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)」、粘膜がたまる「粘液性嚢腫(のうしゅ)」等があります。ほとんどは良性ですが、なかには悪性になるものも。また、直径数cm以上になると、卵巣を支えている茎のような部分がねじれる茎捻転(けいねんてん)で激痛が起こる場合があります。

手術で妊娠への影響は?

2つある卵巣の片方が残っていれば問題ありません
直径5〜6cm以上になっている場合は、手術で病巣をとり除きます。もし卵巣自体を取り除くことになっても、もう片方の卵巣が残っていれば妊娠は可能です。ただし、チョコレート嚢腫と同じように、不妊治療にくわしいクリニックや施設で手術を受けるのがおすすめです。

子宮内膜ポリープ

要注意なのは…
・子宮内膜にたくさんできている
・不正出血がある
・子宮内膜をおおうほど大きなポリープがある

どんな病気?

子宮に小さくこぶのようなものができる
子宮内膜や子宮頸管(けいかん)の粘膜の一部が増殖したものです。子宮内膜にたくさんできている場合や直径0.8cm以上と子宮内膜をおおうほど大きい場合のほか、不正出血がある場合も子宮内部に血液がたまって、受精卵の着床を妨げる可能性があります。

妊娠できるようにするには?

手術で取り除けばOK
ポリープの数が少なく小さければ、ピルの服用ではがれることがあります。たくさんできていたり、大きかったりした場合でも、簡単な手術で取り除けば妊娠に影響はありません。ただし、再発の可能性があるので、その後の不妊治療については主治医と相談を。

子宮がん検診

子宮頸ガンの原因は?
ヒトパピローマウィルスが原因です。性交渉によって感染し、性交渉が多いほどかかる率も高まります。現在予防ワクチンで防げるのは、いくつかあるガンのタイプのうち16型と18型の2つの型です。すでにパートナーのいる方でも、一方のウィルスだけを持っている場合があり、もう片方にはワクチンが有効なこともあるので、ドクターに相談を。

治療はどうするの?
0期なら、子宮本体を残して病変部分のみを切除する「円錐(えんすい)切除術」ができます。最近では、それ以上進んだ1期でも、子宮本体を残す施設があります。ただし、妊娠してからでは赤ちゃんをあきらめなくてはならないこともあるので、1年に1回は検査を受けましょう。

妊娠への影響は?
子宮本体を残す手術であれば、妊娠に影響はありません。ただし、子宮頸管を切除して短くなることがあり、妊娠後に早産にならないよう注意が必要です。

風疹にも注意!
風疹は、妊娠中にかかると赤ちゃんに障害が出る可能性があるので、妊娠前に検査や予防接種を受けておきましょう。その際は、パートナーも一緒に受けることがたいせつです。

当クリニックは中央区の『子宮がん検診実施医療機関』
中央区に在住の20歳以上の方で、偶数年齢となる方(および昨年度子宮がん検診を受診していない奇数年齢の方)を対象に、無料で子宮がん検診を実施しています。受診対象の方には区から受診券が郵送されますので、検診期間等をご確認ください。ただし、この検診で精密検査が必要となった場合には保険診療(有料)となります。

ブライダルチェック

結婚前の女性の方に是非受けて頂きたい、婦人科の視点からの健康診断です
結婚が決まってからでなくても大丈夫です。
将来、妊娠・出産を考えている方に、妊娠しづらくなる婦人科的な問題(例えば子宮筋腫や、子宮内膜症など)や、身体的な問題の有無をあらかじめチェックするものです。一般婦人科検診としての項目(超音波検査・子宮頸癌など)に血液検査を加えています。

ご希望により、一般内科的項目、感染症項目(妊娠しても大丈夫な状態か)、風疹抗体(妊娠中に風疹にかかると、胎児の先天性異常をきたす原因となりうるので、抗体を持っているかの確認)、甲状腺ホルモン(症状が出ないことも多く、不妊や流産の原因にもなりうる)、HSG(子宮卵管造影)なども可能です。
検査項目はご本人様の希望に合わせて増減することができます。

ヘルスチェック(主に癌や生活習慣病)

貧血や肝・腎・膵機能、糖尿病や高脂血症、痛風、ピロリ菌、血液のさらさら・どろどろ具合のチェックに加え、全身の腫瘍マーカー(11種類)、女性ホルモンを採血でチェック。特に中高年女性向けのセットです。料金は自費で20,000円(税別)です。

HPV13種

30歳代後半が発症ピークの子宮頸がん。そのほとんどが、HPVというウイルスの持続感染によります。
粘膜に感染するタイプのHPVは性行為だけでなく皮膚の接触によるものを含めて女性の約80%は知らない間にかかっています。
150種類以上あるHPVのタイプのうち、特に子宮頸がんにつながる可能性の高い13種を、内診での簡単な検査でチェックできます。
料金は自費で20,000円(税別)です。

更年期チェック

ホルモン状態・代謝関係や子宮頸癌・体癌などをチェック
女性としての機能を保つために大きく働いてきたエストロゲンの分泌が低下してくる為に、自律神経失調症に関する症状や、主に代謝障害に関係する症状が出てきたりしやすいので、ホルモン状態・代謝関係や子宮頸癌・体癌などをチェックします。
また、閉経とともにエストロゲンが減ることにより、脂質代謝に影響する為、脂質や肝機能に関する項目も入っています。

女性ホルモンの分泌の低下により、急激に骨量が減り始めるので、骨密度のチェックを合わせて確認されることをお薦めします。レントゲンによる骨密度の測定は、提携クリニックに依頼しています。

尿に関するご相談

尿がもれる、トイレが近い、排尿時の残尿感・排尿痛があるなどもご相談ください。

月経移動

ご旅行や大切なイベントなどで生理日をずらしたい場合、ピルで調整できます。

ピル

低用量ピルにはいくつかの種類があります。患者さまにとって、もっとも快適にお使いいただけるピルをご提案していきます。

モーニングアフターピル(緊急避妊)

無防備な性交やアクシデントにあってしまったなどという緊急時に対応する避妊法です
性交後、72時間以内に1錠1回内服することにより、排卵抑制効果、受精卵の着床防止効果を目的とするものです。
性交後72時間以内で80%の避妊効果があるといわれていますが、100%のものではないことと、着床(妊娠成立)後には効果がないことを御理解下さい。
副作用として月経のような出血(消退出血)があらわれることがあります。

避妊相談

避妊をご希望の方には、ピル処方のほか、避妊リング(ミレーナ、ノバT)の取り扱いがございます。避妊リングは5年間有効で、挿入費用はミレーナ70,000円(税抜)、ノバTは50,000円(税抜)です。詳しくは外来でご相談ください。

不妊予防のための10か条

日本不妊予防協会の「不妊予防のための10か条」をご紹介いたします。

1.生殖機能は生殖のためにあることを再認識する

2.規則的な生活習慣を心がける

3.メンタルヘルスの自己管理に努める

4.安全で健康的な性生活を送ろう

5.喫煙・飲酒習慣、嗜好品、常用薬の制限

6.加齢は生殖の大敵(安全生殖年齢)と知るべし

7.ワーク・ライフバランスが大事

8.食生活の改善と適正体重を維持しよう

9.基礎体温は若さのバロメーター

10.異性との交際が始まったら、年1回検診を受けよう