不妊治療中の家族や親戚との付き合い方

2018年9月28日

家族が集まる法事などの席で、親戚からの「子どもはまだか?」「早く跡継ぎの男の子を産んでやれ」という言葉……気が滅入ってしまう方も、中にはいるのではないでしょうか。
そんなときは、相手に悪気がないなら無理して言い返さなくていいでしょう。
もしくはどう返すか、普段からシミュレーションしておいてもいいですね。
カウンセラーの永井先生の受け売りですが、相手も傷つけず自分も我慢しすぎないような言い方や伝え方を普段から考えておくと、いざというとき腹も立ちませんし、その場を上手にやりすごせるそうです。

今回は、家族や親戚との付き合い方について詳しくみていきましょう。

家族に治療について話すか

家族に治療していることを打ち明けるかどうかで悩む方も、中にはいらっしゃいます。
周囲に不妊治療のことを伝えているかどうか、はるねクリニックでアンケートを取ったところ、伝えている人は全体の66%、伝えていない人が34%でした。(「先生!私は妊娠できますか?」にて掲載)

伝えている人に対して「誰に話しているか」を聞いたところ、「自分やパートナーの家族」を抑えて、「仲のいい友人」と答えた方の割合が1位。
逆に「会う頻度の低い親戚」に伝えている方はほぼいませんでした。
ストレスの溜まりやすい不妊治療、気兼ねなく愚痴をいえるような環境が大切なのかもしれません。

「子どもはまだか?」にどう返答するべき?

不妊治療中はとてもデリケートな時期です。
相手からの何気ない一言で傷ついてしまったり、時には不快に思ったりすることもあるでしょう。
もちろん、相手もあなたのことを傷つけたいとは思っていません。
治療について知っている方であれば、むしろ励まそうとして声をかけてくれているとことも分かります。

ですが、どうしてもイライラがたまってしまったり、落ち込んでしまったりすることってありますよね。
治療中に起こりやすい周囲とのトラブルを回避するためには、事前にシミュレーションをしておくことが大切です。
準備をしておくことで、お互いの関係がギクシャクすることを防ぐことにつながります。

妊活を知らない場合

親戚:「そろそろかしら?」
本人:「努力はしているのでが、こればかりは授かり物ですからね……」「妊娠したときには、○○さんに一番に報告しますね」

結婚後に「そろそろかしら?」と、家族や親戚が集まるお正月やお盆のときに聞いてくる方もいますよね。
子どもの誕生を楽しみにしていてくれているからこそ、話題にも上がりやすいです。
妊活をしていると、悪意がないと頭で理解していても反応してしまいますよね。

親戚といえども、不妊治療の原因や具体的な検査などを伝える必要はありません。
相手も大人なので、対処法としては「妊活を匂わせつつ言葉を濁すこと」や「相手を立てながら待ってもらうことを伝える」といいでしょう。
待ち望んでいてくることへの感謝を言葉に添えておくと、相手も快く受け止めてくれます。

妊活中を知っている場合

家族:「〇〇するといいらしいよ」「今の病院が合っていなかもしれないわよ?」
本人:「調べてくれてありがとう。」「分からないことがあれば相談させてくださいね」

妊活中であることを伝えているのであれば、家族より意外なアドバイスがくるなんてこともあります。
しかし本人にとって、大きなお世話と感じるかも知れません。
妊活中の方がいるご家族では、節度を持って対応しましょう。

対処法としては、相手はよかれと思っていっているので、否定はせず受け流すことが大切です。
ただ妊活中は心身にストレスがかかりやすいため、顔合わせする機会を減らす、ご主人側の親戚にはご主人が対応するなどの配慮をするのがよいでしょう。
またはこちらから相談するということをやんわりと伝えておくと、相手からの詮索がおさえられますので試してみる価値ありです。

兄弟夫婦が先に妊娠した場合

ご兄弟の中には、妊活中の方を気遣って直前まで報告しないという対応をする方もいます。
また赤ちゃんの話題で持ちきりになり、居心地が悪いと感じることも……。

そんなときの対処法は、事前に気を遣わなくてよい環境に整えておくことです。
たとえば、兄弟夫婦に対して「すぐに教えてね!楽しみにしているね!」とひと言伝えておくだけで、お互いに安心して接することができます。

ただ、妊娠だけに関わらずお互いの状況が違ってきますので、比較して悲しむよりも兄弟の幸せを素直に祝ってあげることを覚えておきましょう。
そうすることで、いつか自分たちに赤ちゃんを身ごもったときに自分たちのことを周囲も祝福してくれるはず。
自分たちがされたら嬉しいことを意識してみてくださいね。

不妊治療について周囲に話しているかどうかで環境は大きく違ってきます。
もしご自身が傷つくことがあったら、傷つきやすいことをやんわりと伝えるといいでしょう。
何気なく言ったひと言だったからこそ、知っておいてよかったと思うこともあります。

親戚や家族はその場限りのつながりで終わるものではありません。
長く付き合っていくことを見て、お互いの距離を保つことで、ごたごたすることがない関係を築けていけます。
とはいっても、妊活中は何かとストレスがたまるもの。
ストレスのはけ口にクリニックのカウンセラーへ相談に来る方もいらっしゃるので、心にため込まず言葉に出して吐き出してくださいね。

妊活


Posted by 東京 銀座 不妊治療 婦人科 女医|はるねクリニック銀座 / 院長ブログ