不妊治療のホルモン検査について

2019年11月11日

不妊治療する上で、生殖ホルモンはとても大切です。
ホルモンバランスを知るためには、それぞれのホルモンを検査する必要があります。
とはいえ、ホルモンという言葉は知っていてもどのようなホルモンが不妊治療に関わるか、ピンと来ない人も多いのではないでしょうか。
今回は不妊治療に関わるホルモン検査について、詳しく解説していきます。

そもそもホルモンって?

ホルモンは、各臓器や組織を結びつける伝達係をしています。
たとえば、毎月排卵や月経が起こるのは、脳と卵巣、子宮が周期的に連携プレーをして妊娠の準備をしているからですが、このときに脳からの指令を卵巣に伝えたり、卵巣からの指令を子宮に伝えたりしているのがホルモンです。
ホルモンの分泌が正常であれば、子宮や卵巣はその機能を果たせます。
しかし、ホルモン分泌に異常があると、子宮や卵巣が本来の機能を果たせなくなり、排卵がうまくいかない、受精卵が子宮内膜に着床できないなど、妊娠しづらい事態を招くことになってしまいます。

不妊治療で大切なホルモンチェック

妊娠のために重要な役割を果たすホルモンはいくつかあります。
ですから、ホルモン検査は月経周期に合わせて行います。
検査方法は、尿あるいは血液を採取し、その中のホルモン値を測定します。
患者にとっては負担の少ない検査ですが、一度チェックすればいいというものではなく、治療中はたびたび検査を受けることになります。

ホルモン検査の種類とは?

不妊治療で行うホルモン検査は次の6つがあります。

1.卵胞刺激ホルモン(FSH)の検査
FSHは脳の下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣に「卵胞を大きくしなさい」と指令を出します。
卵巣を刺激して卵胞を成熟させるわけです。したがって、このホルモンの分泌量が十分でないと、卵巣が育たないことになります。
2.卵胞ホルモン(エストロゲン)の検査
エストロゲンは成熟した卵胞から分泌されるホルモンで、子宮に「もうじき排卵だから、子宮内膜を厚くしなさい」と指令を出すホルモンです。
このホルモンの分泌量が十分でないと、子宮内膜が厚くならなくなったり、粘液が出なくなったりします。
子宮内膜が厚くなった情報を受けとり、脳は黄体化ホルモンを分泌します。
3.黄体化ホルモン(LH)の検査
LHは脳の下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣に「排卵しなさい」と指令を出すホルモンです。
LHの分泌量がピークに達すると、その後10~12時間後に排卵が起こります。
逆にいうと、排卵の15~40時間前にLHの分泌量はピークを迎えるということで、尿中のホルモン値を検査すれば、排卵日を予測できます。
ですからLHの検査は、タイミング指導から人工授精などを行う際に、欠かせないものです。
また、LHの分泌量が十分でないと、せっかく卵胞が成熟しても卵子を排卵できません。この場合は、LH作用のあるhCG製剤を注射します。
4.黄体ホルモン(プロゲステロン)の検査
排卵後、卵子が抜けた卵胞は黄体となり、黄体ホルモンを分泌します。
このホルモンは子宮に「排卵したから、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を整えて」という指令を出すホルモンです。
また、妊娠を継続するためにも必要なホルモンでもあります。
したがって、黄体ホルモンの分泌が十分でない場合は着床障害などが起こりやすくなります。
5.乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)の検査
血液中の乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)の値を測定することも、不妊症の検査において欠かせません。
というのは、プロラクチン値が高いと、妊娠しづらくなるからです。詳しくは「不妊の原因になる病気「高プロラクチン血症」とは?」をチェックしてくださいね。
6.LH-RH、TRH検査
排卵は脳の下垂体と卵巣がホルモンを介して連携するプレーをすることで起こります。
そのやりとりがうまくいっているかをチェックするのが、LH-RH検査です。
一方、TRH検査は乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)の検査とは違い、特別な負荷をかけてプロラクチンの値を測定する検査です。
潜在性高プロラクチン血症といって、ふだんはプロラクチン値が正常なのに、ストレスなどで高くなってしまう人がいるため負荷をかけて検査します。
LH-RHとTRHの検査は同時に、月経が始まって2~5日目に行います。
最初に採血し、その後にホルモン剤を静脈注射し、15~30分後にまた採血します。
採取したそれぞれの血液のホルモン反応をチェックします。

はるねクリニック銀座でホルモン検査をする場合

ホルモン検査とひと言でいっても、それぞれの機能によって調べる項目は異なります。
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Posted by 東京 銀座 不妊治療 婦人科 女医|はるねクリニック銀座 / 院長ブログ